Campus Voice

     生成系AI 私たちの大学はこうしているよ

 

大学2年:T 聞き書き

大学の先生は「禁止だと言っても、使ってしまいそうだから、ならばまず自分で考えた文章をAIに投げかけるように」と言っている。

他の大学の友人の話では、「禁止から条件付きで許可に移行になった」って言ってた。そのために7種類の学生調査をして、学生の声を集めたみたい。大学の先生は生成系AIを使う場合は、「プロンプト(質問の仕方)が適切」であることと「批判的思考」が必要になると言っているそう。楽ではなさそう。

 

女子大学1年:S 聞き書き

生成AIを使ったことはあるけれど、大学のレポートでは使用していない。AIの内容に誤りがある場合があるし、自分の学習にならないから。

剽窃チェックツールのことも聞いているけれど、それをする先生も気の毒だし、される学生も嘘発見器にかけられるみたいでイヤな感じがする。

なかには、AIの内容が正しいかどうか確認して、必要に応じて加筆修正するという友人もいるけれど、それもかえってめんどくさい。

私は「はやし」で学習する新聞記事の何年か分をいつでも引き出せるようにファイリングしているから、レポートにその出典を書くことの方がいいから使わない。それに、AI結構頼りがいがあるから困る。それも本音。

 

大学1年:0 聞き書き

私のところの学部の、生成AIに関する補足ガイダンスの中では、「AIは思考を深めるパートナーであり、単なる効率化の道具ではない」と繰り返し述べている。不正行為、処分基準、セキュリティー、法的リスク、人間としての尊厳を忘れない等についても示している。

この間「カレッジの小論文は死んでしまった」という友だちの話を聞いていて、「人類はこんなところに来たかったのかな」と思ったし、それに一つのテーマで何回かやりとりしていると、どこまでが自分の考えで、どこからがAIの考えかわからなくなるような回答が返ってくるのも違和感だった。「AIはこちらの言葉をもとに動いていくから、プロンプトによってはそういうことが起こる」と兄は言っていた。結局、プロンプトはAIが書いてくれるわけではないし、人間が書かなければならないわけだから、せっかく大学に入ったし、ならばいっそ自分で調べまくるのも有りかなって思う。