仮説実験授業「生類憐みの令」

 

小学校高学年、中学生、高校生のぼくたちは教科の合間を使って、「仮説実験授業」や「自然科学」の学習をすることがある。7月から9月は「仮説実験授業で生類憐みの令」をやり、10月と11月で「アンリ・ファーブルの自然科学の物語」の読み合わせをした。

 

〈仮説実験授業〉

生類憐みの令は『歴史的事件の実態を追っていくことによって、社会の法則と絡めながら考える』もので「仮説社授業書:生類憐みの令より引用」、人によっていろいろな気づきがあったりするのが面白い。

授業書では「お犬さま」と「江戸の人々」についての質問や問題が提示される。〈生類〉というのはどのような生き物をさしていたかの問題で始まり、最後の質問には、『最後にもう一度訊きます。あなたは、綱吉という将軍は、良い(尊敬できる、偉い)人だと思いますか。それとも悪い(おそろしい)人だと思いますか。あなたの心の中で、良いと気持ちと悪いと思うか持ちのどちらが強いかで決めてみるとよいでしょう』と出されていた。

 

授業書を学んだ後、ぼくたちは考えを出し合ってみた。綱吉に対する考え方が変わったというHさんの話が興味深かった。また、仮説実験授業をすると、どのような内容のものであっても、ただの知識ではなく、自分の見方考え方が少しずつ変わってくるのが分かって楽しみだ。

 

最後に、朝日新聞(2020・10・11)の社説を読んで終わった。社説には、ブッシュ元米大統領が在任中に、胡錦濤国家主席に「どんなことで眠れない夜がありますか」と質問したところ、胡錦濤国家主席は即座に答えたそうだ。「年間、2500万人の雇用を生み出さなければならにことだ」と書かれていた。ぼくたちは、江戸時代の将軍綱吉や、菅総理大臣はどのように答えるだろうかということを、話してみた。

                                         「はやし文庫」から 生類憐みの令:仮説社