新しい学問は素人がつくる

 

『遊んでいると思っていたら学んでいた』 中2・貴

 

ぼくのことを「発想が自由な子」とか、「できる子」と思っている人もいるみたいだけど、それは、ぼくの「思考の遊び」からきていて、「できる子」というわけだはない。

 

1.「アリを食べたらすっぱい」そんな能力ぼくにはないですかね。

 

2.「分子の見えすぎにご用心」

  学校の消毒液のねばっとした匂い。使わないうちから見えちゃって、ぼくの鼻の穴の中に入ってくる。

 

3.「働かない働きアリ」

  働かない働きアリは、本当に必要になった時にサクッと働けるのがすごいけれど、アリにはできても人間にはできないんじゃないかなあ。

 

4.「まねすると個性がなくなる?」

  よく言われてますよね。でもそんなこと。その時は出ていないかもしれないけれど、そのうち個性が出てくるからいいんですよね。それに、どんなにまねしても個性は出ちゃってるし。

 

5.「分かんないんです」

  いつ自分が自分になったか、分かんないんです。

  自分がどっから来たのかも、分かんないんです。

  どこにのか行くのかも、分かんないんです。

  

自分の中に出てきた『問い』に、中村桂子さんという人が「存在することへの畏れ」だと書いてくれていた。それを哲学というのだと解った。他にも、「世の中の「?」と「!」と両方あれば、ほかにはもう、何もいらんのじゃないでしょうかね」とまどみちおさんのことばも紹介してくれている。 たぶんこれらの言葉は、ごくふつうの僕たちが、新しい学問をつくってゆくというきっかけになるのかなと思う。

                                 「私塾はやし」文庫より:参考文献『まど・みちおの詩で生命誌を読む』科学と人間

                                                            『楽しい授業』仮説社