中学の総合学習「職業体験」のアンケートにこたえて
平成29年8月10日 中学2年O
名 前:林 典子
職 業:私塾講師
仕事の時間帯:16時から21時
仕事の内容 :やってもやっても、できないこともあるでしょう。
悲しいことも、悔しいこともあるでしょう。
それでも、子どもたちは次に開ける景色を見ようとする。
その一心な姿をしっかり見届けることが、私の仕事ですし、そうありたいと思っています。
Q 今の職業に就いて何年目ですか?
A 36年目です。
Q この職業を選んだ理由はなんですか?
A 教育というものに疑問をもったことからでしょうか。
Q この職業に就くために必要な資格、免許はなんですか?
A 教員免許です。
Q どんな人に向いていると思いますか?
A どんな時にも、自分を許し自分を心丈夫にできる人。
深くものを感じ、どのような生にも哀しみがあることを知っている人。
そういう人は、弱さが強さを含んでいること、強さが弱さを含んでいることを知っています。
子どもたちは、そういう確かな人のそばで、伸びようとする心を養ってゆくものかと思います。
Q この職業に就いてよかったことは何ですか?
A 眠れない長い夜を過ごしたこともありました。だからというのかしら、でもというのかしら、ずっとこの仕事が好きでいられたことです。
Q 社会人としての心構えや、学生とは違う点は何ですか?
A 私は社会に出てゆくということが、どういうことなのかよく分からなかったのね。ですから、未だに「社会人としての心構え」などと聞くと、私にできるかしらと逃げ出したくなりもします。それでも、敢えて心構えらしいことをあげてみるなら、「自分を知る」ことかしらね。自分を正しく知るということは、結構難しくってね。ですから「あっ、ほら、またそれやってるよ」とか「別の視点を持ってみない?」などと、自分に声を掛けながらやってきたということくらい。
学生と違う点は、「苦労」と「不幸」は違うということを、身をもって知ってきたことでしょうか。時間をかけなければ、辿り着けない場所があることも識りました。